京都の気温は連日35℃超。そして猛烈な湿気。それでもわたしはきものを着る。理由は簡単、(ほぼ)きものしか「ない」からだ。年を重ねて、何を着ても以前のようには似合わなくなった気がする。「これを着ていれば自分が機嫌よくいられ …
コラム
20_ 日本一、色っぽいゆかた。
七月の声を聞くと、京都の街中には祇園祭の気分が漂いはじめる。 この時期の京都には多分、日本でいちばん多種多様な、ピンからキリまでのゆかたが揃っているだろう。最近はゆかたと夏きものの境目がゆるやかになっていて、絞りのゆかた …
19_ 恥をしのんで、大失敗の話を。
きものが好きになると、夏ものに心惹かれるようになる…というのはあちこちで聞く話で、着はじめた当初は「この暑いのにとんでもない」と思っていた。が、昨年、曲がりなりにもひと夏をきもので通せたこと、体型をカバーできることに気を …
18_ わたしの「きもの、事はじめ」 その②。
「あんた、勇気あるなぁ」。 その口調から誉め言葉ではないことは明らかで、全身に変な汗がふき出した。 きものが着られるようになると、うれしくなって毎日のように着てみたくなる。一重太鼓の帯結びすら覚束ないのに、数少ない手持ち …
17_ わたしの「きもの、事はじめ」。
はじめて着付けを習いに行ったのは、自宅近くの個人教室だった。90分×10回で、全くの初心者から一重太鼓まで結べるようになる、というよく見かけるコースだ。 レッスンはまず「座学」からスタートした。適正なサイズの算出法を教わ …
16_ Beyond the border
自他共に認める「着るものオタク」なのに、このアイテムを何と呼べばよいのか考えあぐねている。サイト上の公式名は、着物ラップスカート Around。着てみると確かに、ラインのきれいなロングタイトの巻きスカートだ。 きものと同 …
Kimono Factory nono のしごと 第3回
インタビューの中、「きもの」やnonoの商品について、探していたパズルのピースがパチッとはまるような感覚になる瞬間が何度もありました。 「Kimono Factory nonoのしごと」3回目(暫定的最終回)は、nono …
Kimono Factory nono のしごと 第2回
主宰の上田哲也さんと奥さまの瞳さんに、nonoについてじっくりお聞きしたインタビューから、 「Kimono Factory nonoのしごと」についてお伝えするコラム、今回はその2回目です。テーマは「Kimono Fac …
Kimono Factory nono のしごと 第1回
わたしはnonoのヘビーユーザーです(とっくにお分かりでしょうが…)。 ブランド名の由来や、新商品の発想の源、実際のものづくりのプロセスなど、主宰の上田哲也さんと奥さまの瞳さんに聞いてみたいことがたくさんあります。 おふ …
12_「赤い花緒のじょじょ履いて」
「良い靴は、履き主を良い場所へ連れていってくれる」。ヨーロッパのどこかのことわざだというが、はきものに目がないわたしには、もっぱら買い物のための格好の口実になっている。新しいきものも帯もうれしいけれど、はきものも同じく …
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