nonoの入っているマスギビルを初めて訪ねたときのことを、今でもよく憶えている。 初回のコラムに書いたとおり、自分の好みど真ん中ストライクのきものを作っている会社が徒歩圏内にあると知って、いそいそと(のこのこと)出かけて …
岩澤 亜希
26_秋風を待つ
あまりの酷暑に、この夏はきもの(ゆかたも含む)に袖を通す回数が極端に少なくなってしまった。残念でならない。 このコラムが掲載されているころ、少しは秋風が立っているだろうか。暦どおりの衣替えならもうとっくに単衣の季節だけれ …
25_ 今、着たいきもの。 ― Gritter 2024
新しいnonoのGritterを心待ちにしている人は多いだろう。もちろん、わたしもその一人だ。 さあ、今年も3つの新柄が揃う。 ここ数年、Gritterのカラー展開はモノトーンベース2(黒・グレー)+新色1の3色。今回の …
23_ 夏帯の謎
絽綴れ、絽、紗、羅、麻帯。いわゆる「夏帯」と呼ばれる帯はたくさんある。少しずつ締められる時期が違うらしい。 ものの本やあちこちのwebサイトには、「正しい帯の選び方」とか「帯にも季節ごとに決まりがある」とか指南と蘊蓄が溢 …
21_ つかず、離れず、締めつけず。
京都の気温は連日35℃超。そして猛烈な湿気。それでもわたしはきものを着る。理由は簡単、(ほぼ)きものしか「ない」からだ。年を重ねて、何を着ても以前のようには似合わなくなった気がする。「これを着ていれば自分が機嫌よくいられ …
20_ 日本一、色っぽいゆかた。
七月の声を聞くと、京都の街中には祇園祭の気分が漂いはじめる。 この時期の京都には多分、日本でいちばん多種多様な、ピンからキリまでのゆかたが揃っているだろう。最近はゆかたと夏きものの境目がゆるやかになっていて、絞りのゆかた …
17_ わたしの「きもの、事はじめ」。
はじめて着付けを習いに行ったのは、自宅近くの個人教室だった。90分×10回で、全くの初心者から一重太鼓まで結べるようになる、というよく見かけるコースだ。 レッスンはまず「座学」からスタートした。適正なサイズの算出法を教わ …
16_ Beyond the border
自他共に認める「着るものオタク」なのに、このアイテムを何と呼べばよいのか考えあぐねている。サイト上の公式名は、着物ラップスカート Around。着てみると確かに、ラインのきれいなロングタイトの巻きスカートだ。 きものと同 …
Kimono Factory nono のしごと 第2回
主宰の上田哲也さんと奥さまの瞳さんに、nonoについてじっくりお聞きしたインタビューから、 「Kimono Factory nonoのしごと」についてお伝えするコラム、今回はその2回目です。テーマは「Kimono Fac …
Kimono Factory nono のしごと 第1回
わたしはnonoのヘビーユーザーです(とっくにお分かりでしょうが…)。 ブランド名の由来や、新商品の発想の源、実際のものづくりのプロセスなど、主宰の上田哲也さんと奥さまの瞳さんに聞いてみたいことがたくさんあります。 おふ …
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